せきね耳鼻咽喉科医院

放浪日記 南米

1996年3月

1996年3月から大学の卒業旅行として南米に行ってきました。南米と言っても太平洋側のペルー、ボリビア、エクアドルの3カ国です。もちろん1番の目的は空中都市マチュピチュです。ペルーはインカ帝国の遺跡の宝庫で行ってみたかったのです。仕事が始まったら長期の旅行はもうできないと思って卒業旅行を南米に決めたのでした。

リマ→クスコ

アメリカ経由でペルーの首都リマにつきます。時間がもったいないので、飛行機でそのままインカ帝国の首都であったクスコまで飛びます。クスコはマチュピチュへの起点となる街です。このクスコですでに標高3600mmで、高山病になる可能性があるのですが、なんか幸いに全く問題なかったです。高山病予防にコカ茶を飲みますが、緑茶みたいで美味しいです。

クスコ→ピサック→ウルバンバ→オリャンタイタンボ

マチュピチュへはクスコから列車で行けるのですが、クスコ周辺にはいっぱいインカの遺跡があり、いろいろまわりたかったのでクスコ周りをぐるっとまわるバスツアーに入ることとしました。ツアーをオリャンタイタンボで途中下車して、そこから列車に乗ってマチュピチュへ行く算段です。写真はオリャンタイタンボの砦の遺跡でマンコ・インカ・ユパンキがスペインに反乱を起こした時に立てこもったところです。

オリャンタイタンボ→マチュピチュ

オリャンタイタンボから列車に乗ってマチュピチュ駅まで行きます。途中からの乗車で乗っている時間が短くなったので、贅沢していい席に乗ってしまいました。写真は列車のアテンダントさんとです。

マチュピチュ駅からはバスで山を登っていって、やっとマチュピチュに到着です。かなり高いところにあるように見えますが、マチュピチュはクスコよりも標高は低いところにあります。遺跡自体はそんなにむちゃくちゃ大きいわけではなく、ゆっくりまわれます。奥の山がワイナピチュです。

ワイナピチュに登ってマチュピチュを下に見下ろしたところです。登るのも意外と時間かからなかったような。左に見えるくねくねした道がバスで登ってきた道です。帰りも同じ道をバスで下っていきますが、有名なグッバイボーイに会えます

マチュピチュ→クスコ→プーノ

マチュピチュからクスコに戻り、クスコから高山列車に乗ってチチカカ湖の町のプーノを目指します。プーノは標高3800mmぐらいで列車はゆっくり登っていきます。列車の時間の関係上、プーノにつくのは真っ暗になってからに必ずなります。プーノはひったくりが多いことで有名で、真っ暗の中を急いでホテル探しをします。まあ、どこまで本当かはわかりませんが、特に何も起こらずホッとしたところです。翌日はチチカカ湖でトトラという葦でできた浮島を訪ねました。土産物など売っていて完全に観光地化した感じです。

プーノ

プーノではせっかくなので夜にフォルクローレの演奏が聴けるレストランに。フォルクローレの演奏をしていた人らと話をしたところ、翌日家に招かれました。

家を訪ねたところ大家族。お子さんが1歳(?)になったとのことで、儀式かなんかで髪を少しずつ切っていくということで、よく分からずも参加させてもらいました。歌をうたうとそれにあわせて踊る子どもたちがむちゃくちゃ可愛かったです。

プーノ→ラパス→キト

プーノからバスで国境を超えてボリビアの首都ラパスまで。けどラパスはほとんど通り過ぎる感じで、飛行機でエクアドルのキトまで飛びました。写真は赤道です。ベタな写真ですみません。

キト→グアヤキル→ガラパゴス

エクアドルに飛んだのはガラパゴスに行きたかったからです。ガラパゴスへは基本的にツアーにはいらないと行けません。キトでガラパゴスへのツアーに申し込んで、ガラパゴスへの玄関口になるグアヤキルまでバスで移動です。グアヤキルからガラパゴスまでは飛行機で移動し、そこからは船でまわるようになります。写真はガラパゴスのサンタ・クルス島ですが、海岸にはアシカがいっぱい寝てます。

ガラパゴスでダイビングがしたかったので、オプションで頼んでダイビングしてきました。けど、流れがむちゃくちゃ早くて、じっくり楽しむといった感じではなかったです。

ガラパゴス→グアヤキル→トゥンベス→リマ→ナスカ

ガラパゴスから飛行機でグアヤキルに戻って、陸路でペルーに再入国です。時間短縮のためにペルー国境のトゥンベスからリマに飛行機で飛んで、そのままさらに陸路でナスカまで。ナスカの地上絵は、飛行機に乗ってのツアーに入ります。写真は有名なハチドリですが、あまり分かりませんね。

地上からも道のすぐ近くにある地上絵は、監視塔みたいなところから見ることができます。近寄ると地上絵の線は、ただ単に石ころをのけただけの溝のようなものです。

リマ→帰国

ナスカからリマに戻ってとうとう帰国です。リマでは夕方に町を歩いていると、スリに時計をひったくられそうになりましたが無事でした。約1ヶ月ぐらいの旅行でしたが、南米をまわるにはまだまだ時間がたらなかった感じです。帰ったら医師としての仕事がスタートするので、ある程度長期の旅行はこれで終了です。つぎに行けるとしたら引退後でしょうか。

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