お子さんのきこえとことばを、耳鼻咽喉科と言語聴覚士がいっしょに診ます。
耳鼻咽喉科は、ことばを聞き取る「聴覚(入力)」から、声や発音をつくる「発声・発語(出力)」まで、ことばに関わる器官を幅広く扱う診療科です。当院は言語聴覚士(ST)が在籍し、耳の診察・きこえの検査から、ことばの評価・訓練までを一貫して行える体制を整えています。
「ことばが遅い気がする」「発音が気になる」「聞こえていないのでは」——気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。言語訓練に関しては医師の診察の上、判断させていただきます。
ことばの発達を支える5つの領域
きこえ・ことばは、これらが関わり合って育ちます
聴覚(きこえ)
ことばを聞き取る入力。中耳炎や難聴で聞こえにくいと発達に影響します。
認知(考える力)
物事を理解し組み立てる力。積み木や描画などの動作を通してみます。
言語(ことば)
ことばの理解と表出。年齢相応に「わかる」かどうかが特に大切です。
構音(発音)
音を正しく出す力。カ行・サ行などの誤りがないかをみます。
行動(やりとり)
他者と関わろうとする気持ちや落ち着き。発達の大切な指標です。
※ 発達の5領域(笠井の提唱)に基づく整理です。参考:宇高二良「小児言語聴覚領域における耳鼻咽喉科医師の役割」日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 125:180, 2022。
小児耳鼻科でよくみる症状・病気
「きこえ」の問題は、ことばの発達にも関わります
滲出性中耳炎
痛みが少なく気づきにくい病気。聞こえの低下が続くと、ことばの発達に影響することがあります。
くり返す中耳炎・急性中耳炎
発熱・耳の痛み・不機嫌など。反復する場合は経過をみながら治療します。
アレルギー性鼻炎・鼻づまり
集中力・睡眠・口呼吸に影響します。お子さんに合わせて治療します。
アデノイド・扁桃肥大
いびき・口呼吸・睡眠時無呼吸の原因に。聞こえや発育にも関わります。
難聴・きこえの確認
幼児のきこえを検査で確認します。早期の気づきが大切です。
ことば・発達のご相談
5領域のスクリーニングを行い、必要に応じて専門的な評価につなげます。
言語訓練(言語聴覚士による)
ことば・きこえのご相談
言語聴覚士(ST)が、お子さん一人ひとりに合わせて、遊びを取り入れながら評価・訓練を行います。ご家庭でのかかわり方についてもいっしょに考えます。
ことばの遅れ
ことばが出ない・少ない、理解がゆっくりなど、言語発達のご相談。
発音の誤り(構音障害)
カ行・サ行などが言いにくい、置きかえてしまうなどの発音のご相談。
吃音(どもり)
ことばのはじめが出にくい・くり返す・のばすなど。
難聴にともなうことば
きこえの問題が背景にあることばの相談。補聴などとあわせて。
聞き取りにくさ
聞き返しが多い、騒がしい場所で聞き取りにくい(LiD/APD)など。
コミュニケーションの苦手さ
やりとりが続きにくい、視線が合いにくいなどのご相談。
ご相談・訓練の流れ
耳鼻科の診察
耳・きこえ・鼻・のどを確認し、発達もあわせて把握します。
評価
言語聴覚士が、ことばやきこえをていねいに評価します。
訓練・支援
評価にもとづき、遊びを通じた訓練やご家庭へのアドバイスを行います。
定期的に見直し
医師とともに経過をみて、必要に応じて専門機関とも連携します。

