急性中耳炎の場合は鼓膜切開をせずに、保存的に治療することを基本としています。しかし、滲出性中耳炎の場合は保存的治療を行っても、なかなか鼓膜の奥の浸出液が排泄しないことがたびたびあります。なかなか改善しない滲出性中耳炎では鼓膜切開が必要となることがあります。当院では鼓膜切開を行なうときにOtoLMを使用しています。
OtoLAMとは中耳炎治療のための最先端のレーザー治療機器で、出血はほとんどなく瞬間的に鼓膜切開をすることが出来ます。
従来の鼓膜切開刀を用いた切開では数日であなが閉じてしまい、中耳炎が再発することがよくありました。OtoLAMは円形に1mm超のあなを開けることで、平均約8日から2週間くらい穴が閉じずにもちます。あなが開いているあいだに中耳の炎症が落ち着き、最終的に治療期間と抗生物質の使用期間を短縮することが可能となりました。